2017.08.22 終わらない夏
今日は久しぶりに夏が夏を引き戻し
盆過ぎとはいえ蝉は盛んで気温は30℃を超し
僕はというとシャツの襟を引っ張って喉に垂れる汗を拭いている
そんで詩を書いているわけさ ing

そらはまあ、青い
入道雲はずいぶん昔に遠くへ旅立ってしまったようだけれど
香りが…まだ夏を示している午後
蝉はず分鳴いている アブラゼミ・ミンミン
しかし時々通る雲の作る暗がりが
静かな、午後

車の音…そういつも僕の季節には車の音が付随してる
近くにあるからな、ぼくがもし夏の俳句を描くなら季語は全て車の音でいい
それくらい(暗喩)

また汗をぬぐう
ここは2階でクーラーもない 熱気は溜まるばかり
大歓迎だ
映画でも見よう、とっておきに夏らしい映画を
手ぬぐい撮ってこなくちゃ
まきまき見よう
麦茶も
ぐびぐび飲もう


だってまだ
夏は終わってなかったんだからさ


風は放たれた
暑い夏の気持ちのままに
風化というならぼくはどんなに、矛盾だろう

白んだ空は
いつもぼくをみてる
とじこめるように
まもりこむように

風に乗りながら
居心地のいい、居心地の悪さは
季節のずれのせいで

空の遠く 星たちだけが今年も
正しく導いているだけ
2017.08.10 流れ星
空を感じて生きてく
季節に耳澄ませ、五感を研ぎ
めっきり形作る力なくした雲
まだ早すぎはしないか


風を感じて生きてく
匂いでわかる
温度でわかる
方向でわかる
その方向を向いたとき
ぼくは季節の何かを悟っている
(その何かいまは声に出せそうにない)

僕を感じて生きてく
そのまま、あるがままこそが一番で
一番難しい
今ならできそうだし、それこそが生きるに最適と
思っているのに

それでも感じて、生きてく

すべてを感じて風を浴びて空を見上げて
握りこぶし

ゆるめてもう一度開いてもう閉じないで
流れ星
虫たちの歓喜に混ざって僕も今日は早めの乾杯
ツクツクボウシも出てきている
いまが盛りという事を確認して
一日一日を大切に生きていくのは夏のおかげ
郵便局の届け物
バイクで来た近所の人
天気雨にも虫たちは止まなかった
一生懸命生きているのさ

網戸越しに来たからは少し冷たい風
山は少し風に揺れて
虫たちはしがみつく ”フリオトサレナイヨウニ”
山の神様は今日も透明な体に葉っぱのお面で
あのてっぺんにしゃがんで世界を偵察してる
(異常なし)

空に重なりだした黒い雲が避暑の
冷たい雨また降らそうとしている
風がまた入る
その向こうの山上をみると大きな葉っぱをお面にした
山の神様と目があった
2017.08.08 カクシン
ぼくは、ただ青い空と
白い雲の下で
さきも透明な世界夏に映してたんだな

つらいこともたのしいことも
すべてが夏の隠喩で
そんななかでいきいてきたことにいま
少し感動したのさ

網戸越しに熱風と虫の声のシンクロニティ
ぼくは掃除して見つけた
何年か前に買った扇子ではたはた風つくった

ぼくは、ただ夏が好きで
今も夏が好きならば
それだけでいいと、足る事を知ることできたのさ

いろんなことがあったけど
きっと、いろんなことがこれからも
あるけど

なつはくるから
なつがくるなら

青い空見上げて
汗ぬぐって笑って
生きていけると思う
缶サイダー飲み干して日差し
べたべたの腕でぬぐっては、もう一度見つめる

雲が空を覆った今日の、間のじかんに
飛行機雲の切り取り線はぼくと今日を分けた

世界は曇り空でも
切り取り線からめくった裏の世界に潜んで
永遠の太陽の世界にたどり着いた

雲に座って足元のと湖、蹴る
湖底にしずんだ現実世界の空には今頃
弧を描いた虹がかかったはず

そしてぼくは雲の上を自在に歩き
離れた雲の小島にはとんでいくことができる
ぼくはそのたび白くなっていき、明るくなっていき…
今だと飛びついた太陽には負けてくらんだ頭でふいうち
無限の翼さえ折れる

ぶくぶくととても綺麗な無機質の
湖におぼれて沈んで沈んで
表の世界に戻ったこの地平線に跡残る
切り取り線