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春胞子

風が気持ちよく落ちてくる空は
みあげているだけで春、そう
風の穏やかさ
はるにははるの、しずけさ
そうだった
そうだったね

きみはいっつもおぼえていてくれるのに
ぼくはいっつもわすれてしまっているよ

ゆっくりゆっくり染み込む
完全に生まれ変わっている
細胞
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詩がぼくの道標

鹿田草太

Author:鹿田草太
俯瞰的に観ている自分もいるのに
こいつばかだなって思っている自分もいるのに
体内に精密な四季時計でもしこまれたのか
すこしの夏の気配だけで僕は
一億の細胞を活性化させる特殊能力をもっているのです

そしてひとふれだけで、しかもそれは妄想の引き起こした夢うつつかもしれないのに
すっかりたのしくなってしまっているのです

春さえ越えてしまった

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