銀河と四季の道標

綴りたいことは日々あふれるからその溜め処。

夏の迷路の余韻  

どこからから薫る香りがなつかしいのだけれど
無性に懐かしいのだけれどどれだけ記憶の糸を手繰ろうと
辿りつけないもどかしさほど夏と相性の悪いものはなくて
居るだけでつらい時にこの難題、そしてそれでも僕は求めたがっているわけで
(居るだけで、なんて御免よ愛しい夏)
薫る方向をむいたってなんにもかけらも思い出せやしないのさ
嵌まって炊いたお香か、それとももっと遠く、ずっと昔の
意識にとどめなかった通りすがりの香りなのか(となるとますます始末が悪いのだけれども)
それでもだいぶ香っている目を閉じて嗅いでみる
いつのまにか現実的な香りはそっけなくさよならしたのだけれど
ぼくの意識に、それこそ煙のように纏わりついているのだ

思い出せない
思い出せない


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