あめちたる6月の休日
網戸に濾された格別の
つゆの匂い嗅いで
何十回も確かめた季節
四季にはぐれた梅雨はこうして
ただ居心地良く存在を伝えるのだ

たかくひびく夏鳥の、声は
僕らを閉じ込めた遠いとおい季節を
眠らせて いちねん いちねんと

見上げると蕗の葉があって
雨が落ちるたびに響く轟音にびくびくしながら
その蕗林を掻い潜ってゆく

あめちたる露の儚い幻想に
ひとり精一杯の空想遊ばせては
先待つ夏の真実に心臓のドラムはビートを上げる

静かに、ただ静かに 雨音のように。
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