銀河と四季の道標

綴りたいことは日々あふれるからその溜め処。

不機嫌なネズミ

第1章「不機嫌なネズミ」

 飼っていたネズミがとうとう不機嫌になった。
いや、させてしまった。

 それはつい数分前の出来事。どうにも反応のわるいそいつをばんばんと二度ほど、…いや正直に言うと10回ほど思い切り机に叩きつけてしまった。

「なんでとろいんだ、さくさくと動いて楽しませてよ、その為のおまえだろ!」

そんな罵詈雑言を散らかしながら。もちろん悪いのは全て自分だなんてわかっているのだけれど、もの言えぬネズミとおもうとついついヒートアップしてしまった。


そしたらネズミがとうとう不機嫌になった。
くるくるくるくると回し車で周りっきり。僕の言う事なんてひとつもきいてくれない。
そしてそうなったあとようやく、ネズミの大切さが身にしみた。

<第2章>「ネズミ」

 ネズミが動かなくなってしまったせいで、結局その代償が必要になった。鍵は直ぐに手に入ったのだけれどもいままで
オプション的に使っていたそれの扱いが分からず、はなから苦労する羽目になった。
 
 ぼくとネズミはいつも一緒だった。でもそれは当たり前すぎてネズミの貴重性なんてはなから忘れていた。僕がそっとてを添えればぼくの思った通りに動いてくれたし、擽れば愛嬌よく反応を返した。そして図に乗りこいつは俺のいうこととは何でも聞くと思っていた。でもいま冷静になって振り返ってみればこの結果は妥当だった。

 そう、ネズミは気付かないうちに身も心もぼろぼろになっていた。

<第3章>「後悔」
 
 いてもたってもいられない気持ちになりぼくは踵を返しネズミのもとに向かった。ネズミは思った通りもう息も絶え絶えだった。新しい餌をやったところですぐにしゅんと気力なく瞼を閉じてしまう。そしてこんなときこそのネズミなのに…ネズミは微動だにしない。

 ぼくは必死になって鍵の扱いをおぼえた。なるべく早くネズミを助けたい。けれどいままで甘えてきたぼくにはショートカットがわからない。一歩一歩あるいては掻い潜るってくしかなかった。

 そう、それはねずみが元気だったなら、なんの難もなく一発で通り抜ける事の出来た道だった。ネズミが「クイッ」とひと噛みすれば、どんな難関な扉だって開く事が出来たのだ。




<終章>「懺悔」
 
 結局何の解決策もないまま、ネズミはつめたくなっていた。
せめて、…せめてつがいのネズミくらいかってやればよかった。
そしたらあいつだけに頼りきって不機嫌にさせ、はたまた弱らせそして…。
…こんなこともなかったのに。

ごめん ネズミ
   村上春樹さんの9年ぶりの短編集。『女のいない男たち』にむけてのオマージュでした。

 いや、オマージュだなんておこがましいなんて承知の上ですがギャグ短編ということで許してください。

 本当にマウスが動かなくて(現在進行形)本当に大変なのです。

 マウスさえ動いていたなら、楽に『女のいない男たち』だってアフィリ貼れたんです。

 まだぼくは買っていない。。。

 楽しみですね♪
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