僕がまぶたを閉じようと
青い小川のほとりに来た時
幾億もの蛍が
一斉に飛び立った

けれど僕の眠気も
大したものでその景色さえ
見おさめず 眠ろうとする

その中の数匹の蛍が
何か言いたげに僕の頭に纏う
その話を少しは
聞いてあげようと努力する
つもりなのだけれど…

僕だって聞きたいさ
どこかの夏の続きの話なら
僕が求めているものは
それが全てといっても過言ではない
けれど
僕はこうして此処に留まるしかないのは
生まれながらの定め

僕がまぶたを閉じようと
青い小川のほとりに来た時
幾億もの蛍が
一斉に舞い上がった

けれど僕の眠気も
大したものでその景色さえ
見おさめず 眠ろうとする

大したもので

眠ろうとする
2011.12.04 影ぼうし
空青く
からころ枯れ葉が
影ぼうしくすぐってく

おはよう
壱壱月
秋の狭間の枯葉潜り
銀杏サーカス団がやって来た

街の中央
テントを張って
唸りだしたは虎の声
どしどし足音象もいる

入口開門
ピエロの隊列
タレラッタ、タレラッタ

青色化粧
赤色化粧
黄色化粧に
白い顔

みんなで一転宙返り
足並みそろえて着地すりゃ
いつの間にか片手にラッパ

プーパラ
プーパラプーーー!!!

するとなりだす
大合奏
テントが全て
めくりかえると

カラフル象に足長パンダ
虹色蝶と鋼鉄巨大カブトムシ

でてきたでてきた
一斉に

これから街へ
向かうのだ

パレード街へ
向かうのだ

通りすぎた
道の上
黄色銀杏が埋め尽くす


タレラッタ、タレラッタ

プーパラ
プーパラプーーー!!!
2011.11.27 電柱
街角の電柱が
最近少し
沈んでいます

何か嫌なこと
あったの
そう尋ねると

「サムサムサ…」
と電柱さん
北風ピープー
辛いみたい

僕は
言ってあげました
「そろそろそ…」

それを聞いて
電柱はぽっと

おでこについた
街灯を数回点滅させ
頬をぽっと
赤らめました


どこか遠くから
焼き芋屋の声

そうです
街角の電柱にも
そろそろそ

北風ピープの
贈り物

そろそろそ

そろそ

そろそろそ






2011.11.24 冬が来る
部屋にストーブ
もう当たり前に
すっかり
なってしまったね
冬が来る

枯れ葉、集めて
焚き火
中にはさつまいも
おかしな条令で
うちじゃあもうできない
でも冬は来る

朝、布団からでれないね
腕だけだして
ストーブのスイッチ
いれるんだ
暖まった窓
流れる結露
冬が来る


寒空、見上げて
息を吐けば

もう心が
冬だな、って

もう心が
暖炉たいて

いつもの幻想

冬が来る