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夜舟の出る刻の風 立てかけた釣り竿や
今夜にともした大月の明かり持て余すばかりに
色身に強さがかかり
本当に黄色いものだとついたため息が 知らせ
舟は朝に向かい緩やかに

星々に見守られ 目指す場所の明確さにうなずく
そんな日々の最中だと 誰しも気付かずにただ進むままに


オールを持てよ
生きたい方向を探せ 渇望を体験した後で

夜舟の白さに目を閉じないで それはきみの心だよ
強いものを押しこめるな

何にもできないな に宿る怖さは誰しも
陥る物だけれど 抜け出し方は万別伝えられないから


夜舟の出る時の風 冬にもかすかに一筋
穏やかな風がある事を見逃してはいけない

その風を辿れ

本当の朝がある
夕方の風に誘われて
ひとりあるく小路 なつかしい香りや肌触り
そのまま残ってる

あの頃の位置から見れば
大草原だった あの場所も今では小さな
空き地と分かってる

秋風が少し心地よい 穏やかだった今日
ビール一口ふくんでは とおいせかいを
ぎこちなくきゃっかんし
そんな日々にいます
暖色灯る秋の宿
居眠りしてたら辿り着く
ゆめうつつの境にある
地図にない世界へようこそ

秋の紅葉敷き散らす
歩けばカシャカシャ音のなる
お得意様だからね
おかみさんはきいろいかぼちゃ

湯加減いかがとさんまがきく
煮込み魚になっちまわないかいと僕は心配
でもいきいきとにこにこと薪くべる

湯につかって熱燗ひとくち
ちかちか澄んだ空の星

ふけふけ秋夜の物語
ゆめゆめうつつの物語

快晴カイセイ朝のネッセン
窓辺の埃が喜んでる
トンボと一緒に日向ぼっこする僕は
この季節、とても自由になれない
こんな日にしか、行動できない
変温動物 
秋の風染み付いて慣れかけの風物詩
忘れ行くはずのない悲しみさえ
時には勝てないのだから

揺れ動く湖面の紅葉のように
ぶれぶれにいやになってしまいそうさ
月よ

風のように強くそのままでいられたなら
風の子だったことなんて幻のいい夢
すがりやすくもろい藁
つかんだらしずんでく

水中からみあげたら水に朧の月
笑ったり怒ったりなやんだり

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