銀河と四季の道標

綴りたいことは日々あふれるからその溜め処。

等価交換

あの大きな木のいつも静かな葉たちの騒ぎ
空が黒なり雲たちも黒に染まりながら早く非難しなくちゃそう遠くへ
僕たちは一体どこににげればいいんだい
自然にさえかなわないあの、あの時

いつかの小さな芽が吹いて
きっと知らないうちに街に溶け込んでるから
どんなに目をこらそうとも
キミは君、変わるとはそういうこと

あの夏の嵐のような日々に今もいたいね
理不尽にも高鳴る鼓動はなにか別の真実を伝えたがっている
等価交換なんて言葉が勝手に出て
ぼくは笑うしかないんだ
いまのぼくは笑うしかないんだ

したした

ひとしきり雨
黴だす部屋に焦って窓を開けても
梅雨、だし

質量ある風は心までも負荷かけ
床を抜けおち ぬかるみにはまり
底なし

梅雨 語源は中国に有りもともとは
黴雨、だったらしい

どうでもいいことが頭にへばりつき
かたつむりのように思考にもとろみがかかる

ずっとつづいている

梅雨

雨降る前の静かな暗がりに
部屋の明かりも闇を纏う
それでいてまだ眩しいのは
自分自身が闇に近づくから

低気圧に支配されて
だるい体をカタツムリのように這いつくばらせて
それでも生きている衝動は空白を嫌い
何かしようと優柔不断に時を豪遊する
そんな感覚だ

夜に近づくにつれて湿った空気に
漂い残る生活圏の音全てが等しく
重低音に包まれてそれさえ気付く事が出来ず

無意識の中で静かに闇に溶け込んでいく

雨音

雨も降ってさ 一巡した湿りに安心した
かえるのように静かに鳴く
とても湿った日和

雲の上は晴れてる ロケットがあるなら
それだけのはなしさ
結局僕ら 手の届かない事にかわりはないのだから
そうだろ

でもこの無数の降る雨音のひとつひとつ
聴き定めるくらいに集中して目を閉じると
雨を抜けて 曇り空を抜けて

雨も降ってさ 一巡した湿りに安心する
かえるのように静かに鳴いて
とても偏った 夏の前に 白けた 日和

雨の日のみずるくん

雨の日はいつも後ろをついてくる みずるくん
かさしてともだちとふたり ぴちゃんと
きこえたあしおとにかおあわせてわらった

きたぞきたぞ、みずるくん

うしろをむくとはしってにげてしまうから
こうえんであそぼうよとまえをむいたままこえをかける
するとみずるくんは ぴちゃんぴちゃんと
うれしそうなこえをあげる ぴちゃん ぴちゃん

ふきのかさしたふしぎなこ
つゆのつかのまのおともだち

みずるくんみずるくん、あそぼうよ

ふとはんしゃしたみずたまりにうつったみずるくん
なんてすてきなえがおなんだ

ぼくらあめのひだっていつだって
こうしてたのしさあげたらきりないのさ!!

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鹿田草太

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