2014.05.05 夏の種を
窓を開け放つと
色のついた光がきらきらと差し込んで
眩しくて手で遮って

顔を洗って改まって
改めて風を受け入れて深呼吸
…今日は今日の匂いだ
それを細分化したひとつひとつ
探し求めるのもまたひとつ

そんなこんな5月の風にさらされて
いつの間にかぼくも
ぼくを、開け放している
ぼくの田んぼに5月の冷たい水をひいて
ぼくの田んぼに新鮮な根を植え付ける
ぼくの芽はぐんぐんと太陽だけ目指す
2014.05.05 黄金の雨
黄金の雨、固そうな水
そういうのが降ってきて
中休みっていうこと。

薫っていたみどり、みとれ
軽やかな青空(そして夏日)
それは本格的な煌めき。

終日の明日雨露は照らされ
壮大な千秋楽だよ。

緑は一気に盛り、そしてそれは序章になる。
2014.04.23 桜のない庭で
さくらが散った町に
霞や塵しか残らなくて
全てを失ったような、休日

なら海へでも行こうかと
予定を立てたけれど
予定で

日差しは穏やかです
なにかが始まる予兆もある
カプリッ

缶ビールを開けて
傾いた日の中 とろけてく
2014.04.09 春風散歩道中
放置気味だったのは冬のせいにして
春風にあたった僕は
始めるという言葉に敏感になる
それは夏のせいもあるけれど

こうして勝手気ままに
且つ、じっくりと自分の時間感覚で
紡げる言葉の心地よさったらない

そして春の風にあたろうと
気ままに歩いた春の散歩中
目の前をふわふわと飛んでいた呑気を
吸い込んでしまった僕には
ありあまる時間ができてしまったので
疲れない体で
キーを打ち続けるのです
2014.04.09 桜、行方
空に溶けた星屑が
今には宇宙の色になって
しらずしらずのうちに
そうして ひとつに

春に解けたこころが
ようやく枝に実を結び
しらずしらずのうちに
そうして あたらしく

ひらいた さくらは
春の陽気にあたって
蝉のように短命に散っていく
また傷つけられたところから腐りだし
壮大な幹さえ死に至る

散った花びらの心は
大地に張り付き 雨に散り
踏まれては千切れ 風に舞い
その一角でぼくは花吹雪に見とれる