ほんとうの青空ってしってるかい?




新鮮な空気ってわかる
水が含まれてるのがわかる
そして深く吸っては
空を見上げたくなるもの

ラベンダーの香り
そうだ これがラベンダーの香り
記憶の向こうのカバンに揺れる
いい匂いの誰かの旅のプレゼント

新鮮な意味ってわかる
ここにいることが清々しくて
ほろりほろりと余計なものは風に解ける
ああいつかいたのにと
どこかしら懐かしさの間に不完全な風が吹く
(ああ、これが切なさの原因か)

見上げた空がつながっていたとしても
心象に留まっていたとしても

新鮮な空気すらないと

全てでいいと思った今までのいくつかの空
悲しくも心のページに綴じるだけ



ラベンダーと空
延々と続くヒマワリ畑
青空の染みた僕の影は風になる
僕の輪郭を象った空が
向日葵の間を走っていく

ひとつひょんと頭を出した
背高のっぽのヒマワリがいて
やぁ、と
風になった僕に声をかけてくる
風になった僕は草花の
声が聞こえる

やぁ

ぼくもひとつ、その背高のヒマワリに
笑んで返してその場を直ぐ発つ
風だから
決してどこにも留まる事はない

ゴォー、ビューン、そよそよ…




そしていつか僕は空になり
あの入道雲に腰をかけ
風に揺れるヒマワリを 永遠に見るんだ

何処かの夏では必ず
ヒマワリが風に揺れてるから
風になったこと
後悔することなんてないとわかる



ヒマワリ畑
空に僕らいて
輝く 太陽の直射に
その下に広がる雲平線

景色は
地上から見る それとは別の
かたちしていた

見上げていた 入道雲が
まっすぐ前、見つめた位置
もくもくと沸き立つ形は
地平から見るよりもっと
立体に見える

そしてその向こう

ずっと向こうまでみえるんだ


空に僕らいて
今まで 見ていた景色が
新鮮なものとなり

その鼓動の
リズムが
ぼくの入道雲を 育てていた

〝空、雲、位置、遠くと近くの概念″


入道雲の裏側から