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朝陽

頭掻きまわして
さっき戦っていた眠気も
実はまだいて
気付けに点した目薬のしみるしみる

この安定した夜に
少しくらいのマイナス要素はどんとこい
少し視野の広がった明日に
後押ししてくれる身軽なポジティブ
また明日が来れば
現実に現実なりの抵抗力は
やっぱりぎりぎりなんだけれど

そんな朝は意外と早起きできてしまう
季節も季節だし
そうだ、朝陽を見よう!

青のフィルム

さむい雨が降って
どこか車の窓越しの
冷たい海を思い出した

誰もいない海はもう
青というあお
白というしろに
支配されて
迂闊に踏み入れないような

夏にはあんなに輝いて
情熱という情熱を
注ぎ込まれたヒートプレイス
だったのに

どこかしらない空から
ひらりと青のフィルムがおりて
閉じ込められて

冷たい風が吹くから

だまっていた空
星と月とながれる薄雲
ぽかんとしていれば
何もかもにおいてけぼり
そんなきもちになるね

耳を済ませても
何処まできこえてるかなんて
ちっともわからない
冷たい夜風はもう
ここにいるなと追い出して
追い出されて
ぼくはまた部屋のなか

きらきらと
星は輝いていた

回る回る地球の
冷たい風ふく今夜に
ぼくはいます

厳冬

窓が水滴に曇る
柿の木は熟した実だけが残り
まるで不思議なオブジェのよう
その隣ではキウイの葉が
さんざんにしおれている

キーを打つ指もカタカタと
油の切れかかったブリキになって
ぎゅっと握って
あたためては


せめてあたたかであるようにと
願っても厳冬

シーズン

ファンタスマゴリアの
ゆきだるまとサンタの街
そんなかんじの
1年中陽気な曲が流れ
1年中スケートやら何やらと
たのしめる街を
今の時期だけ少し
恋しくなる

けれど
あのゆきだるまも
そんな日々の連続にとうとう飽きて
南へと旅立ったのだけれど

その心境に
重ならない事はなくて


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自己紹介

詩がぼくの道標

鹿田草太

Author:鹿田草太
俯瞰的に観ている自分もいるのに
こいつばかだなって思っている自分もいるのに
体内に精密な四季時計でもしこまれたのか
すこしの夏の気配だけで僕は
一億の細胞を活性化させる特殊能力をもっているのです

そしてひとふれだけで、しかもそれは妄想の引き起こした夢うつつかもしれないのに
すっかりたのしくなってしまっているのです

春さえ越えてしまった

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