夏だった
空煌めいて
風はどこまでも抜けた

夏だった
蝉たちは再び騒ぎだし
山の向こうまで
果てしなく続いてる気がした

夏だった
ずっと夏だった
楽しかった、な

拐う風はすべて
夏を包み込んでいった
僕は手を降り続けた

また来年

また来年ね。
2012.09.07 秋早し
こんな快晴の昼間にも
蝉の声は気まぐれに聞こえる程度で
秋虫が気持ちよさそうに
もう俺たちの番だよ
と、鳴き盛っている

そして見上げれば空も
幾分高くなった気がして
気温は左程変らないのに
このどうしようもない秋らしさは
なんなのだろうと
途方に暮れるしかなくなる

日が傾きかけ
いっそう涼んだ風が
あたりを抜けるようになると
僕はさびしくて

早風呂に入って
じっと秋の耐性をつけるしかなかった

早風呂に入って
じっと秋の耐性をつけるしかなかった
さわさわと
心地よい夜風に
鈴虫も
そんな風に鳴いている

僕はといえば
相変わらず
ビールを飲んで
タヌキと一緒に
月を愛でている

まずいなぁ

そんなこと思いながらも

今夜は心地いい
2012.09.03 入道雲の水辺
水辺の入道雲

入道雲の水辺まで来て
一緒に溶け入ってしまいたい
夏旅路

吸い込むような入道雲は
あの明るい笑顔で手招いているよ

そこにいつまでも
夏はいるんだ
2012.09.01 9月
ぼんやりと空を眺めても
九月の空というだけで何処か
めっきり秋めいてしまった夜に
僕はまたため息をうかべては
それが空へ届く様子をぼっと見ている

風鈴が止まって
時間はまるでとまっている錯覚も
もう秋で止まっているから
僕には何の意味もない

また来年に夏は来るけれど
いったいどの時期を楽しめばいいのか
わからなくなったよ

月は少しずつ存在感増してる
そんな月に今年は何を思うかな
そんなのがきっと新しい季節
また受け入れてしまう、矛盾みたいな。