風、まかせといてごめん
ぼくは次の駅へ行くんだ
指先、つめたいだろ?
マフラーはきつめに、そして息は白く

ああ、吐いたとたんの現象
ぼくから現れる綺麗にぬくもりにげて
呼吸し続けたら凍ってしまうかい?
何が、なにがだろう 問いかけて澄ます
耳が痛覚の回線で受信した

かぜのおとを…
だめだ、もうよく聞こえないよ
きたかぜがひゃくにんくらいあつまって
ぼくらをどうにかしようとしてる
期待はしないほうがいいよ

しかし、その白い終わりの国まで
もしも、
もしもね
あの黒くて大きな汽車が来たらどうする
白いのにあつい
冬に矛盾した息はいてさ

え、ぼくも少しそれになってるって
いき、かなにかがあつい?


ぼくたちのしろいいき、かキタイは
そうしてどんどんつぎつぎ
ぼくらのうしろにながれていって

それはどこかのきせつの
くもになるのかもしれない



2017.09.12 初夏の幻
アイス片手にパソコン向かって
閉め切った部屋の暑さに妄想爆発
させてまだ9月も上旬さと寝言のように
つぶやくのもいやだから
晴れた午後 西日のさす窓をあけて
風入れたら、初夏の幻
2017.09.05 海と雲
夏の午後の木陰
もうすぐ海の下り坂
真っ白に光る道

麦わら帽子深くかぶりなおして
空を見上げたら
オニヤンマの道

通過したそれもくりくりと
ぼくを
ふりかえ
ったようで

走りだす

もうすぐつくから
青い海今日は一人でも

息と汗は最高に弾んで
それよりもはじけた僕がいた



夏の砂浜について
僕は特にやることもないんだけれど
そらや空気の違い
ここは海、海辺 にいる


いちばん見える遠くには
小さくなった船や
くもの足さえ見えて それでもみあげるほどの
入道雲


ああなにもしないのに
一日はあっという間だな
かもめのこえ うみねこのこえ
かえらなきゃ、さ

夕陽は綺麗だ明日も晴れる
一枚めくったカレンダーに
ぼくは日常の扉を開けて戻る




時々空をぼっとみあげる
なんてことすらしなくなったぼくは

あの頃は
つきいちいってた
うみすらことしは
いちどもいかずじまい

2017.09.05 夏滴
九月上旬まだ夏の名残がある
というか本番の兆しさえあるほど
太陽は高くそして陽射しは感覚に訴える
冷たいのは風だけ、だね
汗を両肩で交互に吹きながら
カーテンの隙間の熱射



2017.08.30 ダル
穏やかな眠りが僕を誘ってる
もう目まできてる
半眼が気持ちいい
においは少し涼しくて
みずみずしくて少し人工的なんだけど
染み込む
音楽はしっとりジャズピアノ

けれどもうそのすべての
境界線があやふやになったいまに
僕は深みにはまった
2017.08.22 太陽に乾杯!
向日葵の満開
濃い青のバックにぼくはため息しかしない
久しぶりの晴れ間はよそよそしくなく
今夏ずっと雲の後ろにはいたんだぜって強気だから素敵だ
ぼくだってそれでよしっ!て思わされてしまう
それでよしっ!

これだけ暑くて
蝉噪、蝉噪今がチャンスとばかりに
そんな濃厚な狭く濃いそれにぼくもここぞとばかり
ビールぐいって飲み干すのさ
うまい!

おまけにね
ぼかぁ今日暑くて布団にゴロゴロしていたわけだけれども
そこに沁みこむ感触と

そこに沁みこむ感触と

だめだ
ぼかぁ泣けちゃって
汗だか涙だかわからないごちゃごちゃのまじったビール
最高に高く掲げ
太陽に乾杯するんだよ