FC2ブログ

八月蛙

草いきれを走る
足もつれて落ちる
その夏井戸の底に
ひかれ、やみもする
天上の太陽の
傘下は眩しくて
いつも目を
細めていなけりゃならない
上空はそのこもる熱気に
浮かんだ逃げ水をつくり
夏だなぁ
夏だなぁ

僕がいってるだけかもしれない

ヒグラシ

日暮の夕暮れに
少し薄まった影は
夏の中にある小さな不穏因子を
予感のようなデジャブを
遠ざけてくれる、ようで
実は
闇に紛れ
悪戯してるんじゃ
ないかな

実は
闇に紛れ
狐のお面をかぶり
君の友達のふりを
してるんじゃないかな

夕暮れを吸い込むと
肺に黄昏たしじまがいたく
耐え難く
泣き出してしまうんじゃ
ないかな

知らせ

育ち行く夏の実の
香りは入道雲の一皮
削ぎとれば透明なベール
削りとればかき氷さ
やわらかなブルーハワイ
木々がざわついて
夏だよと言った

ランキング参加中

↑詩が響いたときはぽちっと!お願いします!

RANKING

[現在地点]
小説・文学
1198位
Access ranking>>

[Sub Genre Ranking]

90位
Access Ranking>>

スマートウォッチ

自己紹介

詩がぼくの道標

鹿田草太

Author:鹿田草太
キンキンに冷えたビールとコップをもって縁側に行く。二本下駄をはいてすわる。夜風に風鈴がやさしく鳴る。プシュッとくとくとく手酌で注ぐ。豚蚊取りの鼻先で煙がくゆる。ゆっくりのどで感触を味わいながら飲む。作務衣が緩やかな涼風にはたはたと揺れる。遠くの花火の音が鳴る。あっちかな…見上げた先は白鳥のくちばし。笑われたようで笑みを返し小さく「かんぱい」という。

妄想大爆発!
2019.6.5